逆W型エゴグラムとW型エゴグラムの特徴
心理士・こころ
エゴグラムの自我状態CPとFCが高くNPとACが低い
逆W型エゴグラム・パターン
の方は、理想が高く好奇心が旺盛ですので次々と目標を見つけては、それに向かって邁進するワンマンタイプの方であり、
その時代の先端で組織をリードするカリスマ的指導者や独創的な作品を次々に生み出す芸術家というイメージです。
これに対して、自我状態CP・ACおよびAが高くNPとFCが低い
W型エゴグラム・パターン
の方は、V型と同様の自己矛盾による葛藤を抱えていますが、Aが高い分葛藤や苦悩も深刻になります。
以下、逆W型エゴグラムの男性とW型エゴグラムの女性の相性診断例とその改善方法についてご紹介しましょう。
逆W型エゴグラムの男性とW型エゴグラムの女性の相性の改善方法
相性診断ページ
エゴグラムで相性診断
で相性診断すれば、相性診断例に示す通り、あなたとお相手のエゴグラムからオーバーラップ・エゴグラムが作成され、
『重なる自我状態の数から見る相性』、『重なりが大きい自我状態から見る相性の特徴』、および『重なりが小さい自我状態から見る相性の弱点』がわかります。
このページの例であれば、二人は重なる自我状態が1つしかありませんので、価値観のズレが多少あり良好な関係を維持するためにはある程度の努力が必要という結果になります。
どのような努力をすれば良いのかを考える際には、2番目に高いFCに着目します。
FCは素直な子供の自我状態ですので、お互いに『ヘエ!すごいな!』『ワア!カッコいいなあ!』と反応するよう心がければFCは自ずと上昇して行くでしょう。
また、二人の相性には以下の相性の弱点があることが指摘されています。
- 人に対する関心が低く、思いやりの心や人に共感することが少なく、これが原因で二人の関係に亀裂が入る可能性がある。
- 協調性に欠け、お互いの意見を素直に聴くことが苦手ですので、これが原因で二人の関係に亀裂が入る可能性がある。
これらの弱点を知れば、『お互いにもう少し思いやりの心を持とう』とか『お互いにもう少し相手の意見を素直に聴こう』など、
関係を維持するために様々な改善すべき方向が見えて来ますので、これを継続すればお互いのエゴグラムも次第に変化し、良い関係を維持することができるでしょう。
逆W型エゴグラムの男性とW型エゴグラムの女性の相性診断例
逆W型エゴグラム・パターンを持つ男性のエゴグラム例
W型エゴグラム・パターンを持つ女性のエゴグラム例
逆W型エゴグラムの男性とW型エゴグラムの女性のオーバーラップ・エゴグラム例
オーバーラップ・エゴグラムの自我状態の重なりがプラスで高いほど、二人がその自我状態の特徴を共通して持っているため価値観が近いことを意味しています。
そして、自我状態の重なりが0点になると二人の自我状態の重なりが無くなりますが、0点近辺であればどちらか一方が相手を補う形で関係を維持することができるでしょう。
しかし、重なりがマイナスになる自我状態の数が増えると、二人の言動がかみ合わないことが多くなるでしょう。
自我状態の重なり - CP:10点, NP:-6点, A:-1点, FC:0点, AC:-1点
重なる自我状態の数から見る相性
エゴグラムの開発者であるJ.M.デュセイによれば、夫婦が良好な関係を維持するためには2つ以上の自我状態の重なりが必要です。
二人は重なる自我状態が1つしかありませんので、二人の価値観のズレが多少あり良好な関係を維持するためにはある程度の努力が必要でしょう。
2番目に高い自我状態についてお互いが高める努力を継続し、少なくとも2つの自我状態が重なるよう努力しましょう。
また、重なりが最も低い自我状態があなた方二人の弱点になりますので、高める努力をしましょう。
重なりが大きい自我状態から見る相性の特徴
最も重なりが大きい自我状態はCPですので、二人は、道徳心や倫理観が強く、責任感もあり、常に高い目標を持って規律を守れる大人の関係が築けるでしょう。
しかし、頑固で融通がきかず、人の意見を聞き入れない面もありますので、ややもすると堅苦しい関係になりがちですので注意しましょう。
重なりが小さい自我状態から見る相性の弱点
最も重なりが小さい自我状態はNPです。
人に対する関心が低く、思いやりの心や人に共感することが少なく、これが原因で二人の関係に亀裂が入る可能性があるでしょう。
この点が二人の関係の弱点になりますので、お互い注意しましょう。
2番目に重なりが小さい自我状態はACです。
このため、協調性に欠け、お互いの意見を素直に聴くことが苦手ですので、これが原因で二人の関係に亀裂が入る可能性もあるでしょう。
この点も二人の関係の弱点になりますので、お互い注意しましょう。