M型エゴグラム・パターンの概要
心理士・こころ
エゴグラムのNPとFCが高く、他のCP・ACおよびAが低いのが『M型』エゴグラム・パターンです。
典型的な『M型』エゴグラム・パターンは、優しく明朗で活発でユーモアのセンスがありますので、人との交流が上手で人気があります。
クラスの人気者やグループのムードメーカー的な存在でしょう。
以下、『V型』エゴグラム・パターンの特徴について詳しく見てみましょう。
典型的なM型エゴグラム・パターンの特徴
典型的な『M型』のエゴグラム・パターンでは、NPとFCが高いため、
エゴグラムのNPの特徴
および
エゴグラムのFCの特徴
の通り、優しく思いやりがあり、また明朗活発でユーモアのセンスがありますので、人との交流が上手で人気者です。
しかし、CP・ACおよびAが低いため、
エゴグラムのCPの特徴
、
エゴグラムのACの特徴
および
エゴグラムのAの特徴
の通り、人を批判せず友好的ですので人当たりは良いでしょうが、責任や義務を果たしたり規則を守ることが苦手で、
協調性が乏しく人の意見を素直に聴かず、論理的・現実的に考えることが苦手で感情的なりやすいという短所もあります。
CP・ACおよびAがそれ程低くなければ、人気者という長所が目立ち、短所はそれ程目立たないので、問題は無いでしょう。
しかし、特にAが極端に低い場合には、物事を現実的に考えることができませんので、
若い時期には非行に走ったり、家庭内暴力や職場でのトラブルなど、社会的な問題を起こしがちになるでしょう。
『M型』エゴグラム・パターンの方は、低いCP・ACおよびAを高めるよう努力しましょう。
特に、Aが極端に低い場合には、これを自覚して、冷静に判断したり、論理的に推論する習慣を取り入れましょう。
図1 典型的な『M型』のエゴグラム・パターン
M型エゴグラムの変型パターン
前述の通り、CP・ACおよびAが極端に低い場合は問題ですが、
図2に示すように高低差が小さくCP・ACおよびAが比較的高い場合は、長所が目立つ人気者的な存在になるでしょう。
しかし、高低差が小さくても、図3に示すようにCP・ACおよびAが極端に低い場合は、短所が目立ちますので、低い部分を高める努力が必要でしょう。
図2 『M型』エゴグラムの変型パターン:高低差が小さく全体的に高い
図3 『M型』エゴグラムの変型パターン:高低差が小さく全体的に低い
また図4に示す通り、Aがそれ程低くならず、『M型』と『逆V型』の中間的なパターンを取ることもあるでしょう。
この場合は、Aが比較的高いですので、
責任や義務を果たしたり規則を守ることが苦手で人の意見を素直に聴かないという点が短所となりますので、CPとACを高めるよう努力しましょう。
図4 『M型』エゴグラムの変型パターン:『M型』と『逆V型』の中間的なパターン