定位盤とは
風水師・有希
定位盤には、先天定位盤と後天定位盤があります。
先天定位盤は、中国の三神の1人である伏儀が、考案した『先天八卦』がベースになっていると言われています。
易学から陰陽説 - 八卦とはの表1 の八卦の通り、
天に乾、地に坤が配置され、他の六卦は、陰陽の組み合わせで、兌と艮、離と坎、震と巽が相対する方位に配置されています。
この先天定位盤は、地球創世記以前の宇宙のバランスを象徴したものであり、時間が経過しても変化することはありません。
一方、後天定位盤は、一定の循環法則に基づき、時間と共に九星が循環します。
風水では、この循環を利用して、時と共に変化する建築物の吉凶を占います。
飛星の回座を知る後天定位盤
後天定位盤において、九星がある方位に位置することを『回座』と呼びます。
飛星派風水では、飛星(九星)の回座を知ることにより、住宅に宿る気の状態を知ることができます。
そして、この回座を知るための道具が後天定位盤になります。
後天定位盤とは
中国の落水という川から現われた神亀の甲羅に記されていた模様である洛書後天図が、後天定位盤の原型と言われています(図1 参照)。
後天定位盤の数字の配列は、『魔方陣』と呼ばれ、
縦・横・斜めのどの方向の数字を加算しても 15 になっています。
そして、3 x 3 の配列では、この配列が魔方陣としての唯一の数字の配列になります。
なお、後天定位盤は、一般の地図とは異なり北が下に表示されています。
当サイトでも、この慣例にしたがい、北を下に表示しますので注意して下さい。
図1 洛書後天図と後天定位盤
後天定位盤における九星の循環
九星は、後天定位盤の循環法則にしたがって、毎年、毎月、そして毎日と、一定の期間ごとに循環します。
この循環は、中央(5)→北西(6)→西(7)→北東(8)→南(9)→北(1)→南西(2)→東(3)→東南(4)→中央(5)
の順序になります(カッコ内の数字は最初のに各九星が配置していた位置、即ち図1に示す位置を意味します)。
風水定位盤
図2 風水定位盤
後天定位盤は、風水と九星気学で使用されますが、双方で微妙に異なります。
すなわち、九星気学定位盤では、東・西・南・北が各30度に対し、北東・北西・南東・南西が60度の角度に区切られています。
一方、風水定位盤は、図2 に示す通り、各方位が全て45度に区切られています。
そして、風水定位盤や九星気学定位盤における九星の循環法則は、後天定位盤の循環法則と全く同じです。
風水定位盤における飛星の回座パターン
後天定位盤における九星の循環法則似したがって、風水定位盤における飛星の回座パターンを図1 に示します。
飛星配置の名称は、中宮に回座する飛星の名称を使用して命名されます。
中宮一白水星
中宮二黒土星
中宮三碧木星
中宮四緑木星
中宮五黄土星
中宮六白金星
中宮七赤金星
中宮八白土星
中宮九紫火星
図1 風水定位盤における飛星の回座パターン