?風水とは
風水師・有希
風水とは、我々が持つ人の気と天地の気のバランスを調整することにより、我々の運気を最大限に高めることができる手法を意味します。
ここで、気とは、中国では古くから『天地に充満する宇宙のエネルギー』であり、この世の森羅万象は気から形成されていると考えられてきました
(
五行説とは参照)。
我々人間も気で構成されていますから、良い気を取り入れ、悪い気を吐き出すことにより、健康で幸せな生活を送ることができるのです。
『気功』は、この手法を体系化した健康法の一つです。
風水では、人と住宅の関係、住宅の向きや周辺環境との関係を調整することにより、気をコントロールします。
気とは
風水の世界では、気の存在無くしては、我々の存在すらあり得ません。
風水に対する理解を深めるため、まず、気について十分理解し、気を身近に感じてみましょう。
気の特徴
気には以下のような特徴がありますので、その特徴を知りこれをうまくコントロールするすることが重要です。
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気は風に乗って移動し水により留まる ・・・
これが風水の語源ともなっています。気は一箇所に留まることもあれば流れて移動することもあります。
風水により、良い気が緩やかな風の流れに沿って住宅に入り、住宅に留まるように環境を改善することができます。
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気は時と共に変化する ・・・
気は時間と共に性質や形を変化します。
このため、例えば『東北は鬼門なので台所は良くない』、あるいは『西に黄色い物を置くと金運が向上する』などという日本の家相などに由来する言い伝えは的を得ていません。
基本的には、年・月・日の単位で変化しますが、通常は年単位で見れば良いでしょう。
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良い気と悪い気がある ・・・
同じ風でも、清潔で緩やかな心地よい風と、空気が汚染されていたり、突風を伴うような心地の悪い風があるように、良い気と悪い気があります。
風水により、良い気を取り入れ、悪い気を吐き出すことにより、健康になり、仕事に対する意欲が湧き、金運も向上します。
3種類の気
気には 3種類の気、即ち『天の気』・『地の気』・『人の気』があり、
風水の大きな目的は、これらの 3種類の気のバランスを保ち、運気を高めることです。
以下、それぞれの気についてみてみましょう。
天の気
太陽や惑星を含ね宇宙から降りてくる気が『天の気』です。
惑星の配置や天候・気候の変化は全て『天の気』の影響です。
このため『天の気』を知る上で天体の動きは非常に重要です。
風水で住宅を診断する際に住宅の完成した年が重要になのはこのためです。
地の気
山、川、湖、海など、地上の全ての気が『地の気』です。
伝統的風水では『山の気』は陰の気(静的な女性の気)と考えられてきました。
古くから、山は住人を保護し、安心して暮らせる環境を作ってきたことから、風水では重要視されてきました。
現在の風水では、実際の山以外にも、ビル、隣家、塀などが山に類似して扱われます。
一方、川、湖、海など、水に関係する『水の気』は陽の気(活動的な男性の気)と考えられてきました。
古くから、水運や海運による貿易を支える水は、財運に関係すると考えられてきました。
この財運の気は、川に沿って移動し、海や湖に集められます。
現在の風水では、川、湖、海以外にも、道路や廊下などが財運を運ぶ道として吉凶の判断に使用されます。
人の気
我々人間も気で形成されており、その気の特徴は、その人が生まれた年により決定されます。
そして、その気の特長により、人間同士の相性や、人間と住宅との相性を判断することができます。
また、人の気は、天の気の影響を受けますので、相性の良い気をしっかり取り入れ、相性の悪い気を追い出すことが、運気を高める上で重要になります。
良い気と悪い気
気の特徴で、良い気と悪い気があると述べました。
良い気には、旺気、生気、進気があり、
悪い気には、退気、衰期、死気、
?気があります。
飛星派風水では、これらの気は、九星(飛星)で表現され、
三元九運に応じて回座(巡回)する方角が変化します。
以下、それぞれの気についてご紹介しましょう。
旺気 - 大吉に該当
若々しく、旺盛な気に満ちた気が『旺気』です。
風水では、如何に旺気を家の中に引き込むかがポイントになります。
生気 - 吉に該当
我々を心地よくさせ、運気を上げてくれる良い気が『生気』です。
心地よい風、心地よい居間、きれいな風景、良い香り、心地よい笑顔、美味しい料理など、我々が心地よく感じるもの全てが生気を持っています。
進気 - 小吉に該当
将来的に、生気に発展する気が『進気』ですので、小吉に該当します。
退気
勢いを失い始めた気が『退気』で、いずれ小凶へと進展します。
衰気 - 小凶に該当
勢いを失い、衰えた気が『衰気』で、小凶に該当します。
死気 - 凶に該当
完全に衰退し、停滞してしまった気が『死気』で、これも凶に該当します。
?気 - 大凶に該当
?気(以下、『さっ気』と記述します)は、我々を不快にさせ、不運をもたらす最悪の気ですので、大凶に該当します。
環境にそぐわない建物の形状や色、騒音や排気ガスを発する車やオートバイ、汚染された空気や水、
腐った食品、自分に敵意や嫉妬心を持った人など、我々が不快に感じるもの全てが『さっ気』を持っています。
特に、環境にそぐわない建物の形状、家に向かって直進する道路、部屋の中で相対するドアや窓、尖った構造物やビルの角など、
『さっ気』を放つ形状は、『形?』として嫌われています。
『さっ気』を持った物や人に出くわすと、不快なばかりか、その後、運勢が悪くなるように感じるのは、あなたが『さっ気』を取り込んでしまったからです。
できる限り『さっ気』を持った物や人とは接触せず、
また、あなた自身から『さっ気』を追い出すことが運気を高める上で重要になります。