知能線(頭脳線)の概要
手相占い師・明日香
手相診断において、知能線は、才能や知能など、脳の働きを象徴する手相線です。
知能線は、濃淡、長さ、あるいは形状により、その人の脳の働きの特徴を表しています。
以下、知能線の見方を詳しく見てみましょう。
知能線(頭脳線)の基本的な見方
図1 知能線の濃淡・長さ・支線の見方
知能線は、図1に示す通り、
木星丘 と
第一火星丘
の間を起点とし、
月丘
に向かって伸びている手相線です。
ここでは、知能線の基本的な見方についてご紹介しましょう。
知能線の濃淡・長さ・支線・二重線の見方
知能線が深くくっきり刻まれ、長い線になるほど、脳の働きが活発で集中力があることを意味しますので、
理解力が高く、集中力を持って物事を論理的に考えられる人であり、決断力も伴った人です。
一方、知能線が途切れがちであったり、薄く短い場合は、注意力が散漫になりがちで、物事を深く考えられず、
空想にふけったり、現実逃避する傾向が見られますので、優柔不断になりがちです。
知能線が複数に分岐した支線がある手相は、多才な才能の持ち主であることを示唆しています。
支線が増えれば増えるほど、それだけ数多くの才能があることを意味しています。
知能線が2本ある手相を二重知能線と呼びます。
二重知能線は、支線がある手相よりもさらに優れた多様な才能を持っていることを示唆しています。
ただ、周囲からは『一風変わった人』という奇異な目で見られがちですので、
自分の才能を自覚し、信念を持って行動すると良い結果が得られるでしょう。
知能線の起点の見方
図2 知能線の起点の見方
知能線の起点は、図2の赤線のように生命線の起点と重なっている人もいれば、青線のように生命線の起点から離れている人もいます。
知能線の起点が、生命線の起点と重なっている人は、物事を慎重に深く考えてから行動するタイプであり、
重なる長さが長い人ほど慎重で、用心深いことを示唆しています。
知能線と生命線が重なっている人は日本人には多く、重なる長さは1~2cm程度が平均値と思われます。
重なりが極端に長い人は、慎重すぎる傾向がありますので、少し大胆さを心がけると良い結果を導くでしょう。
一方、知能線の起点が、生命線の起点と離れている人は、行動的で、変化への順応性が高いことを示唆しています。
しかし、知能線の起点が、生命線の起点から5mm程度以上離れている人は、思考より行動が先行するため、失敗も多くなります。
この手相をお持ちの方は、まずしっかり考えた後に行動を起こすよう心がけると、
持ち前の行動力が活かされ、良い結果を導くでしょう。
知能線の終点の見方
図3 知能線の終点の見方
知能線は、一般的には右下がりで月丘に向かって伸びて行きますが、
終点が下へ向けば向くほど、芸術的・精神的な才能が高くなり、上へ向けば向くほど金銭的・物質的な傾向が強くなります。
このため、図3の赤線のように、右下がりで月丘の中に深く入りこむような知能線は、優れた芸術センスと創造力の持ち主であることを示唆していますので、
この能力を活かせる芸術家、作家、演出家などに適しているでしょう。
一方、図3の青線のように真直ぐ水平に近く伸びた知能線を持つ人は、金銭感覚がしっかりしており、論理的かつ現実的な思考ができる人です。
このタイプの深い知能線を持つ人は、頭の回転が速く、気配りもできる人であり、学者あるいは実業家として成功しやすい人と言えるでしょう。
さらに、図3の緑線のように、知能線の終点が感情線より上に来ている手相の人は、他人を犠牲にしても自分の金儲けを優先する狡猾な人であることを示唆しています。
中でも、終点が水星丘の中央まで達している人は、金儲けのセンスが優れています。
ただし、自分の利益追求に走りすぎると、思わぬ失敗に陥る可能性がありますので、倫理観や社会貢献を忘れないよう心がけて下さい。
図3 様々な知能線の種類(横にスライド)