手相は右手で見るの?それとも左手で見るの?
手相占い師・明日香
手相を見る場合、右手で見るのでしょうか、それとも左手で見るのでしょうか?
これは、国、流派、あるいは手相占い師により異なります。
例えば、右手と左手の使い分けには、下記のような方法が見受けられます。
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利き手で見る。
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女性は右手が未来の運勢、左手が過去の運勢を表し、男性はその逆を表すので、過去と未来により左右の手を使い分ける。
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男性は左手、女性は右手を見る。
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両手を組んだ時に親指が下になった手を積極的な手、上になった手を消極的な手と呼びます。
そして、積極的な手は現在の状況と未来の運勢を表し、消極的な手は生まれつき備わっている運勢や性格を表すと考え、
見る内容により左右の手を使用する。
世界的に見ても男女で右手と左手を使い分けるという流派がかなり多いようです。
例えば、風水をはじめとする中国の占いは、全て
陰陽説
に関連しており、手相占いもこれに準じます。
陰陽説では、男性は陽、女性は陰とみなされます。
このため、南に向かって立つと、日が昇る陽の方向は左手に該当しますので男性は左手で占い、
日が沈む陰の方向は右手に該当しますので女性は右手で占います。
しかしならが、右手と左手を使い分けるこれらの手相の見方には、科学的な根拠は全くありません。
感情の左手と理性の右手 - 手相の正しい見方
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に解説した通り、手相はその人の生き方により変化します。
人の生き方とは、人の考え方、即ち脳の活動、
その中でもとりわけ
前頭連合野
の活動がベースにありますので、
手相は
脳科学
と密接に関係していると言っても過言では無いでしょう。
脳は右半球(右脳)と左半球(左脳)に分かれており、『交叉支配の原則』から、
右脳は主に左手を含む体の左半分を支配し、左脳は主に右手を含む体の右半分を支配しています。
そして、右脳は、感情や直感あるいは物事の総合判断という機能に優れているという特徴があり、
左脳は、理性や論理あるいは言語機能を主に司っているという特徴があります。
したがって、あなたの感情や直感あるいは総合判断に関わる能力や結果は左手に表れ、
あなたの理性や論理あるいは言語機能に関わる能力や結果は右手に表れます。
このため、あなたが遺伝的に授かったり幼少期に備わった基本的な性格や能力に関連する手相診断および未来鑑定には左手を使用し、
後天的に習得した能力や技能に関連する手相診断および未来鑑定には右手を使用するというのが、科学的には的を得ているでしょう。
あなたが鑑定したい事柄が、主にあなたの右脳に関連したものか、あるいは左脳に関連したものかということも重要でしょう。
ただ、注意すべき点は、右利き・左利きで右脳・左脳の機能に多少の違いが見られることです。
右脳・左脳の機能に男女差は殆どありませんが、言語機能については右利きと左利きの人で違いが確認されています。
即ち、右利きの人の98%が主に左脳に言語機能がありますが、左利きの人では主に左脳に言語機能がある人は70%に低下します。
このため、『感情の左手と理性の右手』という考え方は、右利きの人では98%正しいと言えますが、
左利きの人では70%程度しか正しくありません。
ちなみに、左利きの人の残り30%の人の、半分は主に右脳に言語機能があり、残りの半分は両方の脳に言語機能があります。
以上の通り、右手・左手にはかなり個人差があります。
このため、以上のことを念頭に置き、両手の情報を現在の状況と照らし合わせながら、
総合的に判断するという手相の見方が科学的に正しい方法と言えるでしょう。
図1 感情の左手と理性の右手 - 手相の正しい見方