右肩上がり型エゴグラム・パターンの概要
心理士・こころ
エゴグラムのCPが最も低く、NP・A・FC・ACの順に右肩上がりで高くなっている『右肩上がり型』エゴグラム・パターンは、
協調性が高く素直で従順ですが、人に気を使い過ぎて自主性に乏しく、責任感が足りない『提灯持ちタイプ』でしょう。
特に、CP・NPおよびAは低いけれどもACとFCが高いというパターンの場合は、
責任感も優しさも不足し、気まぐれでわがままで人に依存してばかりという小さな子供と同じ自我状態です。
このタイプの方は、ガンコ親父のように責任感を高め、人に優しく接するように心がけ、CPとNPを高める努力をしましょう。
以下、『右肩上がり型』エゴグラム・パターンの特徴について詳しく見てみましょう。
典型的な右肩上がり型エゴグラム・パターンの特徴
典型的な『右肩上がり型』のエゴグラム・パターンでは、図1に示す通りACが最も高く、CPが最も低くなっていますので、
エゴグラムのACの特徴
および
エゴグラムのCPの特徴
の通り、協調性が高く素直で従順ですが、人に気を使い過ぎて自主性に乏しく、責任感が足りないタイプでしょう。
このタイプは、最近増加しているマニュアル化されたファーストフード店の若者に多いのではないでしょうか!?
上司やマニュアルには素直に従いますが、マニュアルにないお客様の要求には対応することができず、自分の責任範囲・能力範囲のこと以外には対応しようとしないのが特徴です。
『右肩上がり型』エゴグラム・パターンの方は、ガンコ親父のように責任感を高め、人に優しく接するように心がけ、CPとNPを高める努力をしましょう。
図1 典型的な『W型』のエゴグラム・パターン
右肩上がり型エゴグラムの変型パターン
『右肩上がり型』エゴグラム・パターンでは、CPとNPが比較的高い図2のようなパターンでは、協調性が高いというACの長所が目立ちますので問題は無いでしょう。
図2 『右肩上がり型』エゴグラムの変型パターン:高低差が小さく全体的に高い
しかし、高低差が小さくても図3に示すように全体的に低い場合には、自主性に乏しく人に依存しがちというACの短所が目立ちますので、改善の努力が必要でしょう。
図3 『右肩上がり型』エゴグラムの変型パターン:高低差が小さく全体的に低い
さらに、図3に示すようにCP・NPおよびAは低いけれどもACとFCが高いというパターンの場合は、
責任感も優しさも不足し、気まぐれでわがままで人に依存してばかりという小さな子供と同じ自我状態です。
大人がこのようなパターンの場合なら事態は深刻でしょう。
図4 『右肩上がり型』エゴグラムの変型パターン:全体的に低いがACとFCが高い
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