逆V型エゴグラム・パターンの概要
心理士・こころ
エゴグラムのAが高く、CPとACが低い典型的な『逆V型』エゴグラム・パターンは、
論理的・現実的で仕事ができるタイプですが、
責任や義務を果たしたり規則を守ることが苦手な上に、協調性が乏しく人の意見を素直に聴かないという短所も併せ持ちます。
Aが高いので、学者あるいは評論家タイプでしょうが、
その中でもCPとACが低いので、無責任で自分の言動に責任を持たない学者あるいは評論家タイプと言えるでしょう。
以下、『逆V型』エゴグラム・パターンの特徴について詳しく見てみましょう。
典型的な逆V型エゴグラム・パターンの特徴
しかし、CPとACが低いため、
エゴグラムのCPの特徴
および
エゴグラムのACの特徴
の通り、人を批判せず友好的ですので人当たりは良いでしょうが、
責任や義務を果たしたり規則を守ることが苦手な上に、協調性が乏しく人の意見を素直に聴かないという短所があります。
『逆V型』エゴグラム・パターンは、日本人の典型的なエゴグラムのパターンである円満タイプ
への字型エゴグラム
に似ていますが、最も高い自我状態がNPではなくAです。
このため、論理的・現実的で仕事ができるという欧米型あるいはインテリ型タイプのイメージが強いでしょう。
実際、米国人の平均的なパターンでは、自我状態のピークはNPではなくAに来るようです。
『逆V型』エゴグラム・パターンの方は、目標を高く持ち、ルールを守り、そして人の意見を素直に聴くよう努力することにより、CP・ACを高めましょう。
図1 典型的な『逆V型』のエゴグラム・パターン
逆V型エゴグラムの変型パターン
『逆V型』エゴグラム・パターンでは、CP・ACが極端に低い場合は問題ですが、
図2に示すように高低差が小さくCP・ACが比較的高い場合は、長所が目立ち、問題は少ないでしょう。
しかし、高低差が小さくても、図3に示すようにCP・ACが極端に低い場合は、短所が目立ちますので、低い部分を高める努力が必要でしょう。
図2 『逆V型』エゴグラムの変型パターン:高低差が小さく全体的に高い
図3 『逆V型』エゴグラムの変型パターン:高低差が小さく全体的に低い
また、NPとFCが比較的高く、『逆V型』と『M型』の中間的なパターンを取ることもあるでしょう。
このパターンは、『V型』の変型パターンである『なべ底型』の逆のパターンになっていますが、
典型的な『逆V型』エゴグラム・パターンに比較して、思いやりがあり明朗で活発ですので、CPやACが極端に低くない限り、短所より長所が目立つでしょう。
図4 『逆V型』エゴグラムの変型パターン:『逆V型』と『M型』の中間的なパターン
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