への字型エゴグラム・パターンの概要
心理士・こころ
エゴグラムのNPが最も高くなる『への字型』は、5種類の自我状態のバランスが良い状態であり、対人関係のトラブルが少ない円満タイプと言えるでしょう。
特に、日本人は和を重んじると言われますが、『への字型』は日本人の典型的なエゴグラムのパターンです。
以下、『への字型』のエゴグラム・パターンの特徴について詳しく見てみましょう。
への字型エゴグラム・パターンの特徴
『への字型』のエゴグラム・パターンでは、NPが最も高くなっていますので、
エゴグラムのNPの特徴
の通り、思いやりがある方です。
また、Aも次比較的高いですので、冷静沈着で論理的な方でもあります。
エリック・バーンの交流分析によれば、『への字型』のエゴグラム・パターンは自分も相手も肯定的に評価するタイプです。
他人を肯定的に認めることができますので、『への字型』の方は、対人関係のトラブルが最も少ない円満タイプと言えるでしょう。
対人関係に悩みを抱えていて、改善したいと思う方は、この『への字型』のエゴグラム・パターンを目標にすると良いでしょう。
『への字型』は日本人の典型的なエゴグラムのパターンと言われていますが、
これは、対人関係のトラブルを極力避けようとする日本人の国民性が現れていると言えるでしょう。
米国では、論理性や自己主張に重きが置かれますので、Aが最も高い逆V型が典型的なエゴグラムのパターンとなるようです。
では、日本人なら誰でも『への字型』のエゴグラム・パターンを目標にすべきかというと、そういう訳ではありません。
確かに『への字型』は日本人の典型的なエゴグラムのパターンですので、日本社会の中で生きて行くには容易なエゴグラム・パターンであることは間違いないでしょう。
しかし、あなたがこれを自分の理想として思えるかどうかで状況は異なってくるでしょう。
もし、欧米的にもう少し冷静で論理的に物事を考えたいという方はAを高める努力をし、明るく楽しく人生を楽しみたいという方はFCを高める努力をすればよいでしょう。
図1 典型的な『への字型』のエゴグラム・パターン
への字型エゴグラムの変型パターン
日本人には『への字型』のエゴグラム・パターンが多いとされていますが、図1に示すような高くてきれいな『への字型』の方は必ずしも多くはないでしょう。
『への字型』のエゴグラムの変型パターンとしては、図2に示すように全体的に低かったり、
図3に示すように『M型』と『への字型』の中間的なパターンであったり、
図4に示すように『N型』と『への字型』の中間的なパターンであったり、
また図5に示すように『右肩下がり型』と『への字型』の中間的なパターンであったりする方も多いでしょう。
大切な点は、自分のどの部分が高く(強く)てどの部分が低い(弱い)かを正確に知り、
自分が理想とする性格の自分にするためには、どのような努力をすればよいかということを正確に知ることでしょう。
図2 『への字型』エゴグラムの変型パターン1(全体的に低い)
図3 『への字型』エゴグラムの変型パターン2(『M型』と『への字型』の中間的なパターン)
図4 『への字型』エゴグラムの変型パターン3(『N型』と『への字型』の中間的なパターン)
図5 『への字型』エゴグラムの変型パターン4(『右肩下がり型』と『への字型』の中間的なパターン)
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