5種類の自我状態の特徴概要
心理士・こころ
5種類の自我状態の概要については
エゴグラムとは
に述べましたが、ここでは5種類の各自我状態が強い人の特徴について、少し掘り下げて解説しましょう。
人の性格や行動パターンは、この5種類の自我状態の強弱のパターンにより左右されることになります。
エゴグラムを理解するため、まずは5種類の自我状態が高い人・低い人の特徴について理解を深めましょう。
5種類の自我状態の特徴の目次
5種類の自我状態が高い人・低い人の特徴を解説するページの目次です。
CP(Critical Parent)とは批判的な親、即ち昔ながらの頑固オヤジの自我状態です。【CP】が高い人は人の責任・義務・組織の管理を重んじるタイプで、組織のリーダーになるには不可欠な要素です。しかし【CP】が高すぎると『頑固オヤジ』という短所が前面に出て人間関係も上手く行きません。一方、【CP】が低い人は責任感に乏しく責任や義務を果たしたり規則を守ることが苦手です。
NP(Nurturing Parent)とは養育的な親、即ち世話好きな母親の自我状態です。【NP】が高い人は困っている人を放っておけない人ですので、看護師、保育士あるいは介護福祉士には不可欠な自我状態でしょう。しかし【NP】が高過ぎると過干渉になり過ぎ人に押し付けがましくなります。一方、【NP】が低い人は人に対する思いやりが欠乏し人に共感できず良好な対人関係を築くことができません。
A(Adult)とは大人、即ち成人としての冷静で客観的な分析や思考の自我状態です。【A】が高い人は論理的・合理的に考え行動します。 しかし【A】が高すぎると感情表現が乏しく周囲の人に冷たい印象を与えてしまいますので人に好感を持たれることは少ないでしょう。一方【A】が低い人は論理的かつ客観的に考えることが苦手ですので理性を失って感情的なりやすいでしょう。
FC(Free Child)とは自由奔放な子供、即ち『ヘエ!すごいな!』『ワア!カッコいいなあ!』と反応する素直な子供の自我状態です。【FC】が高い人は感情や欲求を素直に表現する人であり遊び心や創造力が豊かです。しかし【FC】が高すぎると歯に絹を着せぬ発言により人を傷つけることもあるでしょう。一方、【FC】が低い人は嫌なことがあるといつまでもその感情を引きずり気分転換ができません。
AC(Adapted Child)とは順応した子供、即ち親や先生の言うことをよく聞く『良い子』の自我状態です。【AC】が高い人は周囲に気を使いますので協調性が高い人です。しかし【AC】が高すぎると周囲の人に気を使い過ぎてしまい心の病に陥る可能性があります。一方【AC】が低い人は人の意見を素直に聴くことはありませんので協調性が乏しいでしょう。
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