生命線の見方

   生命線の下には手の中で最も太い血管が通っていますので、 生命線は、手相診断において心と体の健康状態やその変化を象徴する線です。 また、生命線は遺伝の影響が大きい手相線でもあります。 生命線は、濃淡、大きさ、形状により、その人の肉体的強さだけではなく、 困難に立ち向かって行けるかどうかという精神的な強さやその特徴も表しています。

また、生命線の途切れ、島、あるいは障害線の有無などは、病気や怪我など生活上の変化が発生することを意味しています。 何歳くらいで生活上の変化が起こるかは、流年法により簡単に見ることができます。

以下、生命線の見方を詳しく見てみましょう。

   生命線は、図1に示す通り、 木星丘 と 第一火星丘 の間を起点とし、 金星丘 を囲むように刻まれている手相線です。 ここでは、生命線の基本的な見方についてご紹介しましょう。

   生命線は、金星丘が大きくなればなるほど、図１の赤い線のように親指から離れる方向に移動しますので、 肉体的・精神的な生命力が強靭であることを示唆しています。 逆に、図１の青い線のように金星丘が小さく、生命線が親指に近い場合は、肉体的あるいは精神的な生命力が弱いことを示唆しています。

また、生命線は深くくっきり刻まれる線ほど肉体的・精神的な生命力が強いことを示唆し、 逆に薄くて細い線ほど肉体的あるいは精神的な生命力が弱いことを示唆しています。

   かつて生命線の長さが寿命の長さを表しているという説がありましたが、生命線の長さは寿命の長さを示唆している訳ではありません。 確かに、生命線が弱々しい方は生命力が弱く、生命線の長さも短い傾向が見られます。 しかし、日々、食事の栄養バランスに気をつけ、自制した規則正しい生活習慣を持っている方は、長生きすることができます。

このような自制心を持った知的な生活ができるかどうかは、 知能線 を見れば知ることができます。 自制心を持たない生活習慣を持った方で、生命線が弱々しく短い方は、間違いなく短命を示唆されていますので、 自制心を養うことにより知能線を変える努力をしましょう。

   生命線には、病気や怪我など健康上の様々な障害や災難を暗示する異常が現れることがあります。 ここでは、これらの異常な手相線についてご紹介しましょう。

   図2に示す通り、生命線が一旦別れた後再度合流するような『島』と呼ばれる途切れが現れることがあります。 生命線の島は、肉体的あるいは精神的な不調の時期を暗示しています。 具体的には、入院を伴うような大きな病気や怪我、仕事上の行き詰まりや迷いによる精神的な不調などの障害が挙げられます。 また、人生に重大な影響を及ぼす恋愛や結婚上の悩みや、人間関係の悩みなどのこともあります。

障害の程度と期間の長さは、島の大きさで見ることができます。 島の横幅の広さは障害の程度を暗示し、島の長さは障害の期間を暗示しています。 なお、障害が現れる時期と期間の長さは、『流年法』で調べることができます。

   図2に示すように、生命線のが途中で途切れる『切れ』が現れることがあります。 生命線の切れも、肉体的あるいは精神的な不調の時期を暗示しています。 病気や怪我、仕事上の行き詰まりや迷い、あるいは人間関係、恋愛や結婚上の悩みなどが該当します。

障害の程度は、生命線の切れ幅により知ることができます。 切れ幅が広い場合は、入院を伴うような病気や怪我の可能性があります。 切れ幅が小さい場合は、比較的軽い怪我や失恋の可能性かも知れません。 障害が現れる時期と期間の長さは、『流年法』で調べることができます。

   生命線が途中で消滅したり、薄くなったりするケースは、長期入院を伴う大病や大怪我を暗示しています。 障害が現れる時期と期間の長さは、『流年法』で調べることができます。

   妨害線が生命線に交叉している場合は、病気や怪我などの一時的な障害を暗示しており、 その時期は『流年法』で調べることができます。 詳しくは、『妨害線』の解説をご覧下さい。