姓名判断の歴史
姓名判断師・命名
姓名判断の起源は、古代中国の
五行説 および
陰陽説 にあります。
即ち、五行説では、数字は『木』・『火』・『土』・『金』・『水』の五行に関連付けられており、また、陰陽説では、数字は陰と陽を表します。
姓名判断では、これを利用し、姓名の字の画数から陰陽と五行のバランスを見ながら吉凶を判断します。
一方、日本の姓名判断の歴史は比較的新しく、庶民が姓を名乗るようになった明治以降に提唱されたものです。
日本の姓名判断には様々な流派があり、流派により画数の数え方や判断方法が異なっているのが現状です。
日本で広く使用されている姓名判断のルーツは昭和初期に熊崎氏によって始められた『五聖閣』が基本になっています。
『五聖閣』では、漢字は字源にこそ深い意味が宿っているとし、
中国の漢字字典『康煕字典』に基づいた旧字体の画数を使用するよう奨励しています。
例えば、サンズイは『水』を意味するので4画、草冠(クサカンムリ)は旧字体の『艸』に変換して6画というように文字の起源や意味を尊重して画数が決められます。
また、漢数字の画数は本来の画数ではなく数字の意味そのものが画数に当てはめられ、『四』は4画、『五』は5画、『六』は6画、『七』は7画という具合に数えます。
一方、姓名判断は漢字本来の意味を重視するよりも、漢字の画数を正確に扱うべきだという考え方も広まって来ています。
確かにサンズイは『水』を意味しますが、漢字の画数は、新字体・旧字体共に3画です。
また、草冠(クサカンムリ)も確かに、旧字体の『艸(草)』を意味しますが、『艸』は草冠ではなく、
草冠は新字体では『艹』の3画、
旧字体では『艹』の4画です。
さらに、漢数字の画数も基本に忠実に行い、『四』は5画、『五』は4画、『六』は4画、『七』は2画という具合に数えます。
さらに、最近では普段目にすることもない旧字体の画数よりも日頃自分の名前の表記に使っている新字体の方が、より運勢を表現しているという考え方もあります。
このように、姓名判断には様々な流派があり、各流派を主張する方々は、自分の流派を正当化していますので、これが姓名判断に混乱を与える根源になっています。
本サイトの考え方は、姓名判断は漢字の画数で判断するものであり、漢字部首の意味で判断するものではないという主張に則り、あくまで基本的な画数の数え方に忠実に従っています。
なお、基本的な画数の数え方の詳細については、
正しい姓名判断を行うためにをご覧下さい。
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