ホロスコープ占星術による解析例

　第一報に続き以下の方々の解析を行った（都市名は近くの大都市）。

• No.14 ・・・　1987年3月2日 6時0分 熊本市生まれ　：　不安
• No.15 ・・・　1986年2月25日 2時0分 前橋市生まれ　：　緊張、見られている、ぶつかりそう
• No.16 ・・・　1986年10月23日 22時2分 北九州市生まれ　：　イライラ
• No.17 ・・・　1990年9月18日 12時0分 館山市生まれ　：　しかめっ面
• No.18 ・・・　1985年9月4日 14時0分 東京都生まれ　：　吐き気、目眩
• No.19 ・・・　1987年1月26日 14時0分 名古屋市生まれ　：　吐き気・イライラ・緊張する・胃痛
• No.20 ・・・　1975年6月6日 時刻不明 静岡市生まれ　：　馴染めない、落ち着かない
• No.21 ・・・　1986年5月10日 11時52分 水戸市生まれ　：　ｲﾗｲﾗする･人の目が気になる
• No.22 ・・・　1980年12月9日 時刻不明 東京都生まれ　：　力が抜ける、熱っぽくなる、顔が歪む、叫びたくなる、怒りっぽくなる
• No.23 ・・・　1980年10月4日 12時0分 名古屋市生まれ　：　疲れる、気合が入らない、へたり込みたくなる
• No.24 ・・・　1983年4月29日 時刻不明 旭川市生まれ　：　恐怖感、吐き気、めまい
• No.25 ・・・　1988年8月30日 時刻不明 東京都生まれ　：　イライラ

　ここでは、関係のありそうな惑星とのアスペクトのみ表示します。

提供者番号	海王星							冥王星
	月	水星	金星	火星	木星	土星	冥王星	ASC	MC	月	水星	金星	火星
No.14	90-2.8	60-1.3	-	120-1.2	90-7.8	-	60-2.3	-	-	-	120-3.6	-	180-3.5
No.15	120-1.5	-	-	-	60-4.4	-	60-2.0	-	-	60-0.5	-	120-7.2	-
No.16	180-0.2	-	-	-	-	-	60-3.6	-	-	120-3.4	-	-	90-1.4
No.17	120-2.3	120-2.2	120-1.5	-	-	0-6.9	60-4.0	-	-	60-1.7	-	60-2.4	-
No.18	120-4.8	120-5.2	-	120-4.6	-	-	60-1.9	-	-	180-2.9	-	90-5.7	-
No.19	-	-	-	90-5.8	-	-	60-3.3	-	-	-	90-4.9	-	-
No.20	X	-	-	120-1.5	120-7.4	-	60-3.8	X	X	X	-	-	180-5.3
No.21	-	120-0.7	-	-	-	-	60-0.1	-	-	-	180-0.8	-	-
No.22	(0-6.1)	-	-	-	-	-	60-1.5	(90-1.6)	(180-0.9)	X	-	-	-
No.23	120-4.1	-	-	-	90-5.0	-	60-1.1	-	-	60-5.2	-	-	-
No.24	-	-	-	-	-	60-1.6	60-1.2	180-5.2	60-2.4	-	-	-	-
No.25	X	-	-	-	-	90-1.2	60-0.5	X	X	X	0-6.7	-	-
No.26	X	-	-	90-3.9	-	-	60-2.7	X	X	X	-	-	-

以上から、今回の解析においても、第一報と同様４タイプに入ることが明らかになった。 ただし、No.22に関しては、月, ASC, MC以外に該当項目が無かったが、これらは出生時刻に依存する。 出生時刻が不明であるため、その他の方に入れている（出生時刻によっては月型に分類される可能性もある）。

　第一報と第二報をあわせて合計26名の解析を行い各グループに属する人数は以下の通りとなった。

• 火星型（情熱・衝動型）　・・・　7人
• 水星型（知性型・精神型）　・・・8人（内2人は月型と重複）
• 月型（感情・感覚型）　・・・7人（内2人は水星型と重複）
• その他（複合型・冥王星型）　・・・　6人

なお、第一報で「月－金星型」という名称を使用したが、今回の解析対象で金星の影響があったのは1人のみであったため、本報では「月型」と改めた。

　ここでは、人ごみに行くと気分が悪くなったり、殺意を持ったりするという方々のホロスコープを解析・分類し、共通点を探ることにより、 症状の起源を知り、その人にマッチした対処法を探ることを目的とします。

　解析方法としては、ホロスコープ占星術の中で、 惑星のアスペクトに注目したアスペクト占星術を用います。 恐らく、このような症状解析に占星術を用いたのは、これが初めてではないでしょうか！？ 惑星の中でも、このような症状と関係が深いと思われる「社会や個人の長期的な運命の流れを表す惑星」の中から、以下の2惑星に注目し、 これらの惑星が残りの9惑星およびMC, ASCと形成するアスペクトを読み、関連しそうなアスペクトから分類して行きます。

• 海王星　・・・　直感、芸術性、理想主義、神秘性、スキャンダル、自己犠牲、奉仕、霊感、薬物、アルコール
• 冥王星　・・・　破壊と再生、強制的変化、無から有を生む力、特異な発展、隠された欲望、不可抗力

　解析に際しては、mixiのコミュニティ「人ごみが嫌い」のメンバーの方々に協力して頂きました。 この場を借りて、感謝の意を表します。
　解析に使用した方々の生年月日・時刻。生まれた近くの大都市および症状は以下の通りです（解析者番号をクリックすると対象者のホロスコープとアスペクトがご覧頂けます）。

• No.1 ・・・　1984年1月5日 夜 浜松市生まれ（活動宮）　：　目眩・気分が悪い
• No.2 ・・・　1986年4月12日 夜中 大阪市生まれ（活動宮）　：　イライラ・殺意
• No.3 ・・・　1983年7月5日 8時30分 静岡市生まれ（活動宮）　：　気持ち悪い・ふらつく・緊張
• No.4 ・・・　1986年4月15日 15時0分 さいたま市生まれ（活動宮）　：　くらくら・吐き気・イライラ・緊張・胃痛・殺意
• No.5 ・・・　1987年8月22日 14時32分 名古屋市生まれ（不動宮）　：　頭痛・目眩・吐き気・動悸
• No.6 ・・・　1985年10月13日 16時30分 名古屋市生まれ（活動宮）　：　口と鼻を押さえる・早足になる
• No.7 ・・・　1988年9月11日 23時20分 京都市生まれ（柔軟宮）　：　イライラ・道を譲らない
• No.8 ・・・　1972年1月6日 時刻不明 大阪市生まれ（活動宮）　：　イライラ・目眩・汗・息苦しい
• No.9 ・・・　1988年8月8日 19時0分 広島市生まれ（不動宮）　：　泣く・人の目を気にする・自己嫌悪
• No.10 ・・・　1987年3月1日 深夜 東京都生まれ（柔軟宮）　：　イライラ・人の声が大きく・泣く
• No.11 ・・・　1989年1月12日 10時18分 横浜市生まれ（活動宮）　：　イライラ
• No.12 ・・・　1989年6月10日 深夜 横浜市生まれ（柔軟宮）　：　イライラ、頭がボーッとなる・早足になる
• No.13 ・・・　1988年12月3日 時刻不明 水戸市生まれ（柔軟宮）　：　ストレスが溜まる・消えたくなる

　情報提供者の特徴は12星座の三区分で活動宮が多いということです。 これは、活動宮の方がこのような症状を抱えやすいということではなく、活動的であるため積極的にデータを提供して頂いたと考えるのが妥当でしょう。 提供者番号はデータ提供の順番であり、最初に活動宮が動き、その後柔軟宮と不動宮が追随して提供してくれたということでしょう。

　ここでは、関係のありそうな惑星とのアスペクトのみ表示します。

提供者番号	海王星							冥王星
	月	水星	金星	火星	木星	土星	冥王星	月	水星	金星	火星
No.1	-	0-3.3	-	60-2.5	0-2.6	-	60-2.4	90-7.4	60-1.0	-	0-4.8
No.2	-	-	120-6.8	0-1.6	60-5.9	-	60-0.6	-	-	180-6.3	60-1.1
No.3	120-2.2	-	120-1.2	180-6.4	-	60-0.3	60-0.7	180-3.0	-	60-0.5	120-7.1
No.4	180-5.2	-	-	0-2.9	-	-	60-0.5	120-5.7	-	-	60-2.4
No.5	-	120-4.7	120-7.1	120-5.8	120-5.7	-	60-2.1	90-3.8	-	-	-
No.6	90-6.5	60-2.8	90-5.1	-	-	-	60-3.0	-	0-0.2	-	-
No.7	-	90-7.8	-	90-2.3	-	-	60-3.1	-	-	90-6.2	-
No.8	X	-	-	120-2.4	-	180-4.1	60-2.2	X	-	-	180-4.7
No.9	180-7.8	-	180-6.8	90-1.4	-	-	60-2.0	-	-	-	-
No.10	90-5.0	60-1.0	-	120-1.4	90-7.8	-	60-2.3	90-6.2	120-3.3	-	180-3.7
No.11	-	-	-	-	-	0-3.5	60-4.5	120-3.7	90-4.4	-	-
No.12	120-0.8	-	180-4.3	-	-	0-0.6	60-1.3	60-0.5	-	120-5.6	-
No.13	X	-	60-2.9	90-1.6	-	0-6.6	60-4.8	X	-	0-1.8	-

ここで、表中の数字の意味は、「アスペクト－誤差」です（単位は度）。アスペクトには以下のものがあります。

• 安易アスペクト　・・・　トライン（120度）、セクスタイル（60度）
• 困難アスペクト　・・・　オポジション（180度）、スクエア（90度）
• 惑星により安易と困難が分かれるアスペクト 　・・・　コンジャンクション（0度）

また、誤差（オーブ）は、一般的には、セクスタイルのみ±6度が許容され、他のアスペクトは±8度まで許容されます。 しかし、誤差が大きいとその効果が低いため、人ごみで現われる激しい症状と著しく関係しているのは、単独のアスペクトの場合は数度未満、 複数のアスペクトが組み合わさった複合効果の場合でも5度未満と考えるのが妥当でしょう。
　また、図中の色と記号の意味は以下の通りです。

アスペクト－誤差	症状を発生している根本原因と考えられます。
アスペクト－誤差	症状を発生している一原因と考えられますが、弱いか、またはデータ不足のため不確定要素を含む。
アスペクト－誤差	ポジティブの要素なので無関係。
アスペクト－誤差	無関係。
-	アスペクトを形成していません。
X	生まれた時刻が不明のため対象外。

表1で、全員の方について海王星と冥王星のセクスタイルが形成されていますが、 これはこの２つの惑星の動きが遅いために、広い世代に渡る特徴となります。 従って、この世代の方は必ずこれを持っていますが、「人ごみ嫌い」との関連性を調べるには、 異なる世代の解析が必要になります。

　以上の解析結果から、全ての解析対象者が海王星、または冥王星の影響を受けており、 特に、海王星の影響を強く受けている方が多いことが判明しました。 また、その影響の受け方により、以下のように分類されるようです。 また、それぞれのタイプにより対処方法も異なるでしょう。

• 火星型（情熱・衝動型）　・・・　 火星と海王星の角度が0度または90度の方で、非現実的な野心や不健全な空想を持ちやすい方です。 今回の解析対象者では、13人中5人と最も多いタイプでした。 理想と現実とのギャップや不満を抱えて、イライラ感が蓄積したり、自己嫌悪に陥ったりするようです。 特に、アスペクトが0度の方には、症状として「殺意」が入っており、危険を伴うようですので、注意が必要です。
  　このタイプの方は、まず、自分の実力とかけ離れた目標は誰もできないことを認識して下さい。 そして、自分の実力を正しく認識し、実力に見合った短期の目標を立て、これを確実に達成して行く努力を積み重ねられるよう心がけましょう。 目標が達成されなくても、自己嫌悪に陥る必要はありません。人間とは弱い生き物です。 達成できなかった原因を冷静に分析し、次の目標立案時に役立てるよう学習することが最も大切です。
• 水星型（知性型・精神型）　・・・　 水星と海王星の角度が0度,60度または120度の方です。 聡明であり、繊細で、直観力と空想力や芸術的センスに優れる傾向がありますが、反面精神的に動揺しやすい面もあります。 このアスペクトは安易アスペクトであり、ポジティブな方向に働けばあなたの強力な武器になります。 今回の解析対象者では、13人中4人と、火星型に次いで2番目に多いタイプでした。 このタイプの方は、周囲の人の影響により動揺し、頭痛・目眩・吐き気・動悸など、自分の体調が悪くなる方向に向かうようです。
  　このタイプの方は、まず、自分がすばらしい才能を持っていることを自覚してください。 そして、この才能をどのように伸ばせば良いか考えてください。 あなたの優れた才能を受け入れてくれるのは、大勢の人であることを認識し、人に働きかけるよう努力しましょう。
• 月－金星型（感情・感覚型）　・・・　 火星と海王星または金星と海王星の角度が120度または180度の方です。 心優しい方で、芸術的なセンスの優れた方でもありますが、空想的で夢見がちであったり、幻想的な才能や直感・霊感力を持ちます。 アスペクトが安易アスペクトであり、これがポジティブな方向に働けばあなたの強力な武器になります。 今回の解析対象者では、13人中2人でした。 このタイプの方は、水星型と同様、周囲の人の影響により動揺し、緊張してふらついたり気分が悪くなったりと、自分の体調が悪くなる方向に向かうようです。
  　このタイプの方も、水星型と同様、優れた才能の持ち主です。 ホロスコープから、自分の優れた部分を読み取り、これを延ばすよう心がけましょう。 また、音楽や芸術を用いたリラクゼーションも効果が大きいはずです。 前述の通り、あなたの才能を受け入れてくれるのは、大勢の人であり、 また、あなたの才能を必要としているのも大勢の人であることを忘れないで下さい。
• その他（複合型・冥王星型）　・・・　 上記の3タイプに該当しないタイプで、土星と海王星の影響を受けていたり、冥王星の影響を受けていたりします。 アスペクトを形成する惑星により、症状の出方は様々ですが、火星と冥王星のオポジションの場合は、 暴力的で、人心を考えない無慈悲な方法で目的を達しようとする傾向があり、破滅に向かう可能性がありますので注意が必要です。 今回の解析対象者では、13人中2人でした。 このタイプの方は、今回の解析では、イライラや目眩等内面に向かう傾向が見られましたが、 アスペクトを形成する惑星により、症状は様々となるでしょう。 　このタイプの方の対処方法は、アスペクトを形成する惑星により異なるでしょうが、基本的には上記の３タイプのどれかに属するはずです。